【TAKIBI SPEC（タキビスペック）】その１

「タキビスペック」

この響きがとても好きです。
スノーピークアパレルにおいて、読んで字の如く火に強い"難燃性素材シリーズ"の総称です。

TAKIBIロゴ２.jpg

その中でも今回は、最も難燃性に優れ軽量でタフな素材"アラミド"を使用している「TAKIBIシリーズ」について少しお話をしたいと思います。

TAKIBIシリーズは私のお気に入りで、永く愛用しているアイテムの一つでもあります。
キャンプシーンにおいて私はこのシリーズは「着る道具」だと思っています。
生地特性、機能性やディテール、使用感など全てが秀逸です。

これはもはやキャンプギアです。

スノーピークのTAKIBIシリーズの歴史を遡ると、コットン糸を難燃加工するところから始まり、アラミド糸×コットン糸の掛け合わせを経て、現在ではフルアラミド（アラミド糸100％生地）まで進化しました。

アラミドというのは、消防服などにも使用される高難燃性素材でして、スノーピークのTAKIBIシリーズの生地（2021SS現在）もフルアラミドで約400度の熱には耐えられると言われています。
実際にライターで軽く炙っても穴は開きません、実験することはお勧めしませんが（笑）

パンツ焦げ跡.jpg

この写真は、私のTAKIBI PANTS（タキビパンツ）で、焚火をしている時に爆ぜてきた焚火の欠片が、５秒ほど乗っかったあとに払い落としてできた痕跡です。
生地の染料が熱で変色していますが、生地のダメージは全くありません。
熱は伝わってくるので、ずっと乗せていると熱いですが（汗
これはもう半年以上前の出来事で、それからもガシガシ日常使いしてますが繊維の劣化は見られません（写真撮影は生地を書いている今日のもの）
ホント素晴らしい！

このTAKIBIシリーズは生地としての耐摩耗性、耐久性にも非常に優れています。

いわゆるナイロン生地のような「長期間使用して摩耗で生地表面がテカテカしてくる」という現象がほとんど見られません。
使い込むことでしなやかな着心地になりますが、コットンリップ（リップストップ生地）のような生地の張り感はしっかり残ります。
軍モノ古着のような感じ、といえば伝わりますかね...？
ほんと気にせずガシガシ使えるんですよね。

色が良い感じに薄れてきて経年変化を楽しめるのも、コットンライクでこれまた良いなと思ってます。
使い込んだなーっていう愛着が湧きます。

あ、これからTAKIBIシリーズをトライしようと思っている方に一つだけお知らせ。

特にネガティブポイントではないのですがアラミドは素材の特性上、真っ黒には染まりません。
したがって各アイテムの「ブラック」カラーが実際は炭黒のような発色になっています。
ブラックという表記でも真っ黒ではないので、そこだけ予めご理解下さい。

TAKIBIシリーズはバリエーションも豊かです。

DENIMやダック生地なども存在しますが（こちらはまた後日書きましょう）
フルアラミドだけでもベスト、ジャケット、パンツなど様々なアイテムが展開されていて、どれもまたシルエットが良いです。
先に"キャンプギア"という表現をしましたが、それはあくまでキャンプフィールドでのお話。
タウンユースでも"お洋服"としての良さを遺憾なく発揮してくれます。

TAKIBIセットアップ.jpg